COLUMN

コラム

今日も明日も親父も野球

とにかくノックが嫌いだった小学生時代…

小学生の頃、ピッチャーとショートをやっていた。
ピッチャーは体が大きいし投げたらそこそこ速い球を投げれたし、やりたくてやっていた。
ショートは、肩が強くて遠くに投げれたから。好きではなかった…

リトルのコーチが怒鳴りながら打つノックは、威圧感が嫌だったし、連続10球捕ったら終われると言うルールも嫌いだったし、ゴロも恐かったし、毎週泣きながらノックを受けていた記憶がある。

当然、親父との自宅練習でも内野ノックは行われていた。
理由は言わないでもわかって欲しい…
そのノックも嫌でたまらなかった。

ただ、親父も俺を内野手にしたいとは思ってなかった様で、そのノックであまり怒られたことがなかった。
でも、そのノックも嫌でたまらなかった。

野球 を続けていくと思うこと

しかし、野球を続けていくにつれてふと思うことがあった。
「当時のノックをもっと意欲的に受けていれば…」

“中学まで内野手で高校からピッチャーを始めた。“
“高校ではピッチャーと二遊間をやっていた。“
と言うピッチャーはフィールディングがうまい傾向に感じたからだ。

俺は、プロになってから、フィールディングでの細かい足のステップ、スナップスローにかなり苦戦した。
苦戦したからこそ、様々な練習方法を覚える事ができ、今となっては貴重な財産だ。
できれば、練習方法ではなくプレー自体をすぐに覚えたかったが…。

ただ、小学生の頃に戻れて、あの頃のノックを自ら意欲的にたくさん受けたところで、大人になり思うようにプレー出来たかは微妙なところだ…

なぜか。
小学生時代にコーチにも親父にも、フィールディングのステップやスナップスローを教えてもらった記憶が無いからだ。
教えてもらったのは、ゴロの捕球姿勢。

と言うか、コーチのノックも親父のノックも“捕る“事でミッションクリア的な感覚だったかもしれない。

少年時代のプレーの重要性について

やはり幼い頃からの練習で身についた、良い癖も悪い癖も、今までの日々の練習で身に染み付いていると言うこと。
早い段階で良い癖がつくような練習を行うこと。

成長が進んでから…
自分のやり方が固まってから…

プレーを修正・改善するのは時間がかかることを、身をもって感じていた現役時代だった。
その事も踏まえて現在携わっている少年や選手達に接していきたいと思う今日この頃だ。

続く。

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上野 啓輔

FROM BASE.代表 大正大学コーチ 身長193cm 右投/右打 米国・国内共にプロリーグ経験あり。現役引退後は、国内外の経験を活かしキッズ・ジュニアへの指導を幅広く行っている。

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